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ケーブル端末(ケーブル終端接続部)
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230-1 ケーブル端末(ケーブル終端接続部)
 高圧架橋ポリエチレンケーブルの端末処理(ケーブル端末)は、次の各号に適合すること。

 [注] 本条の規定の詳細は、JCAA K 1301 (6,600V架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル用接続部性能基準)参照のこと。

@ 種類は、230-1表によること。
230-1表 ケーブル端末の種類
用   途 施 設 場 所
屋内終端接続部 汚損度が等価塩分付着密度で0.01mg/cu以下の屋内
屋外終端接続部 汚損度が等価塩分付着密度で0.06mg/cu以下の屋外
耐塩害終端接続部 汚損度が等価塩分付着密度で0.35mg/cu以下の屋外

A 構成・条件は次によること。

 a 屋内、屋外、耐塩害それぞれの使用環境に適した材料で構成すること。
 b 端子は、JCAA K 1001(導体接続部性能基準)に適合するものであること。
 c 補強絶縁は、ケーブルのしゃへい層(外部半導電層)切断部の電気的応力を緩和する機能を有すること。
 d 外部絶縁構成材料は、長期の使用に対して十分な耐候性を有する材料であること。
 e 部品及び材料は、品質良好で長期の使用に対して安定した性能を維持するものであること。
 f 部品及び材料は、他の部材及びケーブルに対して有害なものでないこと。

B 性能は、JCAA K 1301(6,600V架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル用接続部性能基準)の5.3(試験方法)により試験したとき230-2表のとおりであること。

230-2表 終端接続部の性能
項 目 性   能 屋内 屋外 耐塩害
商用周波耐電圧 1 下記の試験電圧に連続60分耐え異常がないこと
導体温度 試験電圧(kV)
常温 22
高温(90℃) 19
2 長期課通電試験後、下記の試験電圧に連続1分間耐え異常がないこと。
導体温度 試験電圧(kV)
常温 10
高温(90℃) 8.5
雷インパルス電圧 下記の試験電圧で正負両極性にそれぞれ3回耐え異常がないこと。
導体温度 試験電圧(kV)
常温 85
高温(90℃) 70
商用周波電圧部分放電試験 10kVで発生しないか又は5.5kVで消滅すること。
長期課通電 気中 8.5kVを印可した状態で1日1回のヒートサイクルを30日間行ったときこれに耐え異常がないこと。なお、ヒートサイクルは導体温度が6時間以上95〜100℃となるような通電を8時間通電/16時間停止をめどに行う。
気密 49kPa(内圧)のガス圧1時間でも漏れのないこと。
注水商用周波耐電圧 注水状態にて、8.5kVに1分間耐えフラッシオーバーが生じないこと。
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商用周波電圧汚損 汚損状態で、8.5kV印可、5回でフラッシオーバーが生じないこと。又5回のうち1回フラッシオーバーが生じた場合には、さらに引き続き5回行い、このうち1回でもフラッシオーバーが生じないこと。
耐トラッキング性 噴霧回数101回においても0.5A 以上の電流が試料表面を流れず、かつ、燃え上がらないこと。 -
 [備考1] ケーブル端末に関する製品規格として、次の規格が制定されており、これらは本表(終端接続部の性能)の性能に適合するものである。
 @ 「定格周波数50又は60Hz、公称電圧6,600Vの高圧架橋ポリエチレンケーブルのテープ処理形ケーブル端末の規格」として、屋内用のものにあっては、JCAA C 4102、屋外用のものにあっては、JCAA C 4103。

 A 「定格周波数50又は60Hz、公称電圧6,600Vの高圧架橋ポリエチレンケーブルのモールドストレスコーン差込形ケーブル端末の規格」として、屋内用のものにあっては、JCAA C 3103、屋外用のものにあっては、JCAA C 3105。

 B 「定格周波数50又は60Hz、公称電圧6,600Vの高圧架橋ポリエチレンケーブルの差込形ケーブル端末(ゴムモールド形及びがいし形)の規格」として、ゴムモールド形のものにあっては、JCAA C 3104、がいし形のものにあっては、JCAA C 3101。

 [備考2] 耐塩害における耐トラッキング性能の「△」は、一般的に用いられているがいし形の場合に省略できることを示す。

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